2009年03月31日

給付金反対、だけど賛成!

東京・調布市の民主、共産

 反対だけど賛成!?——。東京都調布市では、昨年12月の定例議会で「定額給付金の制度化撤回を求める意見書」が、民主党や共産党などの賛成多数で可決された。ところが、この意見書に賛成した議員の大半が、給付金を給付するための市の補正予算案には賛成。この不可解な豹変ぶりに、市民から疑問や批判の声が噴出している。

 民主党市議らが「経済効果は期待できない」などとして提案したこの反対意見書に、共産党市議も「そんなカネがあるのなら別のところに使ってほしいといった声が圧倒的」などと給付金を批判して賛成した。

 ところが、定額給付金を含む国の補正予算成立に見通しが立った3月3日の定例市議会では民主、共産らの態度が一変。給付金を給付するための市の補正予算案に、民主市議は「市民生活に役立つよう、さまざまな場面で努力を」などと賛成討論までして、推進に180度、変わったのだ。

 共産市議も「国民から見れば受け取る権利が発生する」などとうそぶいて、手のひらを返したように給付金を歓迎した。

 国会で全党あげて「給付金反対」を大合唱した両党が国会審議を引き延ばしたことで、給付金の決定が遅れた。市議会でも、国に対して「給付金反対」の意見書まで可決しながらの態度豹変。戸惑っている市民に対して、ダンマリを決め込むことは許されない。

 近づく東京都議選や衆院選を前にして、“給付を妨害した”と非難されることを避けたかったのだろう、との見方が一般的だが、それではあまりに姑息すぎる。結局は、国民の気持ちを読み誤り、党利党略で立ち回っていたことがバレた、ということではないか。給付金に反対の意見書を可決しながら、補正予算で賛成に回った地方議会は全国で少なからずあるが、こういう会派・政治家に市民はウンザリしているのだ。

(公明新聞:3月29日)


昨日、足を運んだ福岡県の県会議員の講演でも同様の話しを聞いた。
福岡の議会でも、民主、共産とも反対。
その結果、福岡県で最も給付金支給が遅いの北九州市。
なんと6月下旬。福岡市は5月中旬
だ。

ちなみに、最も早い赤村が3月18日、東峰村は3月25日。
先日、町会議員選挙があったばかりの那珂川町は、今日、3月31日だ!


この差は何だ? と考えた。
人口の違いで事務作業の繁雑さが伴うことは、避けられない。しかし重要な事は、国で打ち出された時点から数えて、その準備に入ったか否かだ。

聞けば、早く支給できた市町村は議会で納得のいく討議をし、独自に予算を組み、その準備にあったという。
ちなみに全国で一番早かった青森県のある村は3月5日に支給された。(TVで全国放送されて大反響だった)

これも日頃から、国民生活意識しながら仕事をしてきているからこその行動だ。
「愚策だ」「効果がない」「もっと他に使え」などの無秩序な批判に目を奪われない、冷静な判断が明暗を分けた。

一方の福岡市、北九州市はどうか?
議会では民主党、共産党が、国会同様に反対のオンパレード!
結果、議会進行は大いに遅れた。

その中で、笑ったのは1月の北九州だ。市議会選挙投票日直前の30日。
北九州に訪れた民主党の鳩山氏が放った一言。
「北九州市の皆さん、給付金は是非、もらって下さい!」
あれだけ国会で反対、愚策だと吠えていた、人が地方では「貰え」とは
ずいぶんと北九州市民も舐められたものだ。


その後、前述した青森の報道。あの「みのもんた」さんが、自分のラジオで「給付金は反対だと私も言ってきたけど、こんなに皆さんが喜んでいる姿を見聞きし、これは良い政策だということが解った」と間違っていたことを詫びた。
このように、世論の流れが変わってくると、全国の自治体をはじめ、北九州市議会、福岡市議会とも全ての会派賛成で、給付金の予算が成立。支給の準備に着手した。(ちなみに京都市議会は最後まで共産党が反対したそうね)

しかし、時既に遅し。他の市町村とは大きく差が開いた。
支給時期で最大2ヶ月の差。これはとりもなおさず、議会でムダに時間を費やして反対した結果がそのまま反映された格好となった。

議員の仕事は実績が総て。本当に「国民の生活」を考えて、行動しているのは誰か?
正しい事を正視できず、TVの一方的な報道番組の情報を鵜呑みにする。
そんな他人任せの姿勢では、自分自身を守ることはできない。

ついでに言わせて貰うと、福岡市も北九州市も民主党系の市長が務めている事を付け加えておく。


Posted by ひげかん at 15:54│Comments(0)
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