派遣切り

ひげかん

2009年02月09日 16:44

「派遣切り」が問題になって、随分と時間が経過した。国会では、今日も衆議院予算委員会で質問に立った議員がいた。曰く、「派遣先企業との交渉も門前払いだ!」「こうした実態を生んだ『派遣法』は直ちに撤廃だ!」と。

私がずっと気になっていることが一つ。
それは、「派遣元企業が派遣先企業に交渉した…」というニュースが出てこないのか?
という点。

 私も派遣社員の独りだが、派遣切りされる理由は派遣先にあるものの、その交渉窓口・権利は派遣元企業のもの。その条件は派遣登録の際に、お互いに確認している。
ところが、マスコミ報道を見ると、派遣切りされた「労働者vs派遣企業」の構図となって、画面や紙面をにぎわせている。

マスコミは、まず派遣元(登録先)企業と派遣先企業との交渉を問題にするべきだ。
与党・野党に関わらず、すくなくとも全国の各市町村には議員がいる。その議員に相談を持ち込めば、労働強の窓口の紹介や、派遣元企業への交渉の相談に乗ってくれるはずだ。
このことは誰もが気づいていること。いや、解っているはずだ。

にもかかわらず、報道されないのは「派遣問題」を語るマスコミの姿勢には疑問が残る。

私も、派遣登録者の一人。
仕事の状況には、怒りを覚えるが、感情論に振り回されてしまい、政治家に利用されあげくに捨てられる事だけは用心したい。

関連記事